31個の数字の中から、異なる5個の数字を選ぶ「ミニロト」。実はロト系のなかでは、もっとも最低金額(4等)を外しやすい宝くじなんです。
本記事では、
- 1等〜4等までの確率が導き出されるまでの計算式
- 他のロト系と比べて、どのくらい確率的に有利なのか
をまとめてみました。
ミニロトの確率の計算方法
ミニロトの確率は、組み合わせの数式である「nCr」(コンビネーション)を使って求めます。
求める順番は、
- すべての数字の組み合わせ(分母)を計算
- 各等級ごとの組み合わせ(分子)を計算
- 合体させて確率を出す
ことで導けますね。
すべての組み合わせを計算
まずはすべての組み合わせを出していきます。
上記の「169,911」が、分母となります。
1〜4等の当選確率は?
この計算を、それぞれの等級でもやっていきましょう(分子)。
1等〜4等までの計算式と結果は、以下のようになります。
等級 | 計算式 | 当選確率 | 当選金額(理論値) | 当選条件 |
1等 | 4C4 | 1/169,911 | 約1,000万円 | 5個の本数字が一致 |
2等 | 1C1×6C5 | 約1/33,982 | 約15万円 | 4個の本数字と、1個のボーナス数字が一致 |
3等 | 36C1×6C5 | 約1/1,359 | 約1万円 | 4個の本数字が一致 |
4等 | 37C2×6C4 | 約1/52 | 約1,000円 | 3個の本数字が一致 |
それぞれの詳しい計算過程は、下記をご覧ください。
当選条件:本数字が5個とも一致する
1等は1通りしかないので、分子は「1」。
よって1等の当たる確率は、1/169,911。
当選条件:本数字が4個一致し、かつボーナス数字1個と一致する
当たりの5個の数字から、4個の数字を選ぶので「5C4」。
ボーナス数字1個が一致している必要があるので、「1C1」。
これらを組み合わせて、
5C4×1C1
={(5×4×3×2)/(4×3×2×1)}×1
=5
よって2等の当たる確率は、5/169,911となり、約分すると「約1/33,982」となる。
当選条件:本数字4個と一致する
当たりの5個の数字から、4個の数字を選ぶので「5C4」。
残りの1個は、本数字とボーナス数字”ではない”25個から1つ選ばれる必要があるので「25C1」。
これらを組み合わせて、
5C4×25C1
={(5×4×3×2)/(4×3×2×1)}×25
=125
よって3等の当たる確率は、125/169,911となり、約分すると「約1/1,359」となる。
当選条件:本数字3個と一致する
当たりの5個の数字から、3個を選ぶので「5C3」。
残りの1個は、本数字”ではない”26個から2つが選ばれる必要があるので「26C2」。
これらを組み合わせて
5C3×26C2
={(5×4×3)/(3×2×1)}×{(26×25)/(2×1)}
=3,250
よって4等の当たる確率は、3,250/169,911となり、約分すると「約1/52」となる。
ロト7・ロト6の確率と比較すると、どちらが有利?
似たような宝くじの種類として「ロト7」「ロト6」の2つがあります。これらと確率を比較すると、当たりやすさに違いはあるのでしょうか?
3種類のロトの確率を、一覧にしてみました。
等級 | ロト7 | ロト6 | ミニロト |
1等 | 1/10,295,472 | 1/6,096,454 | 1/169,911 |
2等 | 約1/735,391 | 約1/1,016,076 | 約1/33,982 |
3等 | 約1/52,528 | 約1/28,224 | 約1/1,359 |
4等 | 約1/1,127 | 約1/610 | 約1/52 |
5等 | 約1/72 | 約1/39 | ー |
6等 | 約1/42 | ー | ー |
まあ、比べるまでもなく……同じ等級で見るなら、ミニロトがすべて勝ってます。
注目したいポイントはそこではなく、ミニロトの最下級(4等)は、ロト7の最下級(6等)やロト6の最下級(5等)よりも当てにくいところです。
ミニロトのほうが手軽に当てられる感じはしますが、冒頭でもお話したように、実はロト系のなかでは「もっとも最低金額を外しやすい」宝くじなんですね。
最低の当選金額はどれでも約1,000円ですから、
- 高額当選を狙いつつ、
- スカしたときの金銭的な被害を抑えたい
なら「ロト6」がいい!という結論になります。
おわりに
ミニロトの確率と計算式についてのご紹介でした。
こうして計算式で確率をまとめてみると、真に購入者にとって有利な宝くじを見極めることができます。
当サイトでは他の宝くじの確率についてもまとめておりますので、ぜひご覧ください。