7個の数字を選ぶだけで、超大型の当選金を狙うことができるロト7。
当選金額や確率は公表されているものの、肝心の「計算式」が分からない!って思いますよね。
そこで今回は、ロト7の確率を求めるための計算についてまとめていきました。
ロト6との比較についても検証していますので、ご参考にどうぞ!
ロト7の確率の計算方法
ロト7の確率は、高校の数学で出てくる「nCr」の計算式を使って求めることができます。
計算の順番は、
- すべての数の組み合わせ(分母)を計算し、
- 1等〜6等までの組み合わせ(分子)を出して、
- それぞれ合体させて確率とする
ことで導き出せます。
すべての組み合わせの計算
まずはすべての組み合わせ(分母)から求めましょう。
上記の「10,295,472」が分母となります。
1等から6等の当選確率と計算式
あとは、分子でも同じことを繰り返していけばOKです。
1等〜6等までの計算式と結果は、下記のようになります。
等級 | 計算式 | 当選確率 |
1等 | 7C7 | 1/10,295,472 |
2等 | 7C6 × 2C1 | 約1/735,391 |
3等 | 7C6 × 28C1 | 約1/52,528 |
4等 | 7C5 × (28+2)C2 | 約1/1,127 |
5等 | 7C4 × (28+2)C3 | 約1/72 |
6等 | 7C3 × 2C1 × 28C3(1個) 7C3 × 2C2 × 28C2(2個) | 約1/42 |
それぞれの等級の選び方(分子)は、
- 本数字7個
- ボーナス数字2個
- はずれ数字28個
の中から、条件ごとに7個をえらぶ組み合わせとなります。それぞれの詳しい計算過程は、下記をタップしてください。
当選条件:本数字が7個とも一致する
1等は1通りのみなので、分子は「1」。
よって1等の当たる確率は、「1/10,295,472」。
当選条件:本数字が6個一致し、かつボーナス数字1個と一致する
当たりの7個の数字から、6個の数字を選ぶので「7C6」。
ボーナス数字の2個から、1個の数字が一致している必要があるので、「2C1」。
これらを組み合わせて、
7C6 × 2C1
={(7×6×5×4×3×2)/(6×5×4×3×2×1)}×2
=14
よって2等の当たる確率は、14/10,295,472となり、約分すると「約1/735,391」となる。
当選条件:本数字が6個一致する
当たりの7個の数字から、6個を選ぶので「7C6」。
残りの1個は、本数字とボーナス数字”ではない”28個から1つが選ばれる必要があるので「28C1」。
これらを組み合わせて、
7C6 × 28C1
={(7×6×5×4×3×2)/(6×5×4×3×2×1)}×28
=196
よって3等の当たる確率は、196/10,295,472となり、約分すると「約1/52,528」となる。
当選条件:本数字5個と一致する
当たりの7個の数字から、5個を選ぶので「7C5」。
残りの2個は、ハズレの数字(本数字ではない28個の数字と、2個のボーナス数字)から選ばれる必要があるので「(28+2)C2」。
これらを組み合わせて、
7C5 × (28+2)C2
={(7×6×5×4×3)/(5×4×3×2×1)}×{(30×29)/(2×1)}
=9,135
よって4等の当たる確率は、9,135/10,295,472となり、約分すると「約1/1,127」となる。
当選条件:本数字4個と一致する
当たりの7個の数字から、4個を選ぶので「7C4」。
残りの3個は、ハズレの数字(本数字ではない28個の数字と、2個のボーナス数字)から選ばれる必要があるので「(28+2)C2」。
これらを組み合わせて、
7C4 × (28+2)C2
={(7×6×5×4)/(4×3×2×1)}×{(30×29)/(2×1)}
=142,100
よって5等の当たる確率は、142,100/10,295,472となり、これを約分すると「約1/72」となる。
当選条件:本数字3個と、ボーナス数字1~2個が一致する
当たりの7個の数字から、3個を選ぶので「7C3」。
残りの4個は、ハズレの数字(本数字ではない28個の数字と、1〜2個のボーナス数字)から選ばれる必要があります。
そこで、ボーナス数字が1つだけ一致する場合(①)と、2つ一致する場合(②)を計算し、最後に合体(③)させるようにしましょう。
①ボーナス数字が1つだけ一致する場合
2個のボーナス数字のうち1つが選ばれる必要があるので、「2C1」。
残りの3個は本数字”ではない”28個の数字から選ばれるので、「28C3」。
よって、ボーナス数字が1つだけ一致する場合は
7C3 × 2C1 × 28C3 = 229,320
となる。
②ボーナス数字が2つ一致する場合
2個のボーナス数字のうち2つとも一致する必要があるので、「2C2」。
残りの2個は本数字”ではない”28個の数字から選ばれるので、「28C2」。
よって、ボーナス数字が2つ一致する場合は
7C3 × 2C2 × 28C2 = 13,230
となる。
③合体させる
①と②を合計すると、分子は
229,320 + 13,230 = 242,550
よって6等の当たる確率は、242,550/10,295,472となり、これを約分すると「約1/42」となる。
ロト7は宝くじの中で『一番』確率が低いわけではない!
当選する条件・確率・金額を整理すると、こんな感じです。
等級 | 当選条件 | 当選確率 | 当選金額(理論値) |
1等 | 7個の本数字が一致 | 1/10,295,472 | 6億円 |
2等 | 6個の本数字と、1個のボーナス数字が一致 | 約1/735,391 | 約730万円 |
3等 | 6個の本数字が一致 | 約1/52,528 | 約73万円 |
4等 | 5個の本数字が一致 | 約1/1,127 | 9,100円 |
5等 | 4個の本数字が一致 | 約1/72 | 1,400円 |
6等 | 3個の本数字と、1~2個のボーナス数字が一致 | 約1/42 | 1,000円 |
理論値では「6億」、キャリーオーバーすればどこまでも金額が上がっていくロト7の1等。
「ぜんぶの数が合わないといけないし、ジャンボ宝くじやスクラッチと比較すると、いちばん当たりにくい確率の種類なんじゃ……」
と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
現状、1等7億円が当たる「年末ジャンボ宝くじ」の確率は、2000万分の1。購入するまでのハードルが低い分、確率も絞られているんです。
これに対し、1等6億円が当たる「ロト7」では、“約1030万分の1”でチャンスをつかむことが可能。
金額がキャリーオーバーすることを考えると、紙切れを買って待つジャンボ宝くじより、ロト系のほうが割りのいいクジといえます。
……とはいえ、ロトでは「1000円の連番を買ったら必ず300円分もどってくる」といった戦略をとることができません。
このあたりが選ぶときの悩みどころでもあります。
自分の直感を信じて、選んでいくしかないんでしょうね。。。